疑問1、なぜベトナム人はビールをたくさん飲むのか
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ベトナムの夜を歩いてみてください。通りにある大衆食堂では毎夜多くの現地人がビールジョッキを掲げている姿を見ることができます。実は、ベトナムはアジア随一のビール消費大国。
ベトナム人は昔から「アルコールで人間関係をつくる」ことを重要視してきました。田舎ではウォッカで良好な関係を作り、都会や若者の間ではビールがその役割を担っています。ベトナムの地ビールは60円くらいと非常に安く、また生ビールは驚きの約20円。世界で最も安いビールとも言われています。そんなベトナム人のアルコール好きの人柄やビールの安さによって、現在はアジア第3位のビール消費大国へと押し上げました。
疑問2、なぜベトナムはバイク社会なのか
バイク社会のベトナム
アジアでは中国や台湾をはじめ、バイクが庶民の足として重要な位置づけとなっている国はいくつか挙げられます。しかし、ベトナムに降り立ってラッシュアワーの町並みを眺めると、改めてベトナムが他国を寄せ付けないほどのバイク社会であることを思い知ることができます。
ベトナムでは政府により四輪車に高い関税をかけられているほか、複数の特別消費税が別途含まれ、購入金額は驚くほど跳ね上がります。ですので、一般所得者層には手の届かない値段となるので、普通の人はバイクを持つことになるのです。
疑問3、ベトナムにはなぜカフェがたくさんあるのか
お洒落カフェが多いのはホーチミン
ベトナムのガイドブックや観光サイトを見てみると、どこもお洒落なカフェが紹介されていますね。ベトナムに来たらカフェ巡りも楽しんでいってほしいところ。しかし、なぜベトナムではこれほどカフェ文化が定着しているのでしょうか。
ベトナムはベトナム戦争までフランスに長きにわたる支配を受けていました。その当時フランスがもたらした西洋文化の一つがカフェとなります。当初はサイゴン(現在のホーチミン)に常駐していたフランス軍人や一部のベトナム人貴族のための嗜みでしたが、それは"路上カフェ"としてすぐに庶民に浸透し、その後中部、北部へと浸透していきました。
疑問4、なぜ日本人の舌にベトナム料理が合うのか
土鍋もベトナム料理の重要なカテゴリ―
アジア通の海外旅行者でも、「東南アジアは好きだけど、クセのある料理は時々嫌になる」と言う人が多くいます。東南アジア料理はスパイスや香りの強い調味料を使うものが多いため、和食のような「素材を活かした料理」というものが少ないのが特徴です。
しかし、その中でもベトナムはちょっと異なるようで、味付けは極めてシンプルで、クセのある発酵調味料も日本の塩辛のような、どこか懐かしい風味です。素材の味をしっかりと味わうことができ、また辛さも控えめなので、多くの日本人が共感することができます。
疑問5、なぜドンコイ通りは雑貨店が並んでいるのか
ドンコイ通りにある雑貨店にて
ベトナムといえば雑貨をイメージする人は多いでしょう。「むしろ、雑貨ショッピングを目的にホーチミンに来ました」という旅行者も大勢いますね。では、なぜベトナム旅行=雑貨となったのでしょうか。
その答えは日本にあります。1990年代に日本で起きたブームがベトナム雑貨。どこの国でも売っているようなストラップやマグネットではなく、ハンドメイドのぬいぐるみや手刺繍の雑貨、水牛の角で作った調度品に、少数民族の衣装生地で作ったポーチなど、その国ならではの民芸品が日本人女性に支持されました。それが現在ホーチミンの中心にある雑貨天国と称されるドンコイ通りのはじまりです。
疑問6、なぜベトナムは親日国家なのか
行商人。ベトナムでは普通の光景
ベトナムは世界でも稀に見る親日国。東南アジアには親日国家が多いですが、ベトナムはとりわけ親日度が高く、それは町中を歩いているだけでも実感することができます。
日本はおよそ十年ほど前からベトナムに多額の投資をしていて、現在ベトナムで開発されている地下鉄工事も日本企業が絡んでいます。また、バイク社会のベトナムでは「ホンダ」と「ヤマハ」はトヨタよりも人気。ホンダ=バイクという意味を持つほど。また、日本のサブカルチャーであるカラオケやアニメも浸透し、さらに昨今は空前の日本食ブーム。日本の自慢できる老舗企業と文化がベトナム人を虜にしたといっていいでしょう。
疑問7、なぜ近年になってベトナムが旅先として注目されはじめたのか
シクロに乗って夜の町を散歩
ベトナムに訪れる日本人旅行者はここ数年で右肩上がりに増えました。現在は年間70万人以上の日本人が観光にベトナムに訪れます。その理由はいくつかありますが、まず「治安の良さ」が挙げられます。昨今はテロなど旅行者が巻き込まれる凶悪犯罪が世界で多発し、ヨーロッパにも危険な国は多くなりました。その点ベトナムの治安はよく、またテロや暴動騒ぎなどもありません。
また、一昔前まではベトナムといえばホーチミンとハノイだけでしたが、現在はダナンやニャチャンといった第三都市も旅行会社がPRするようになり、じわじわとではありますが、日本人に知られるようになりました。
近年はよりベトナムが身近に
近年はベトナムの観光インフラが整ってきて、ビギナー旅行者もベトナムで充実した滞在をおくることができるようになりました。ベトナムのなぜは、知れば知るほど興味深く映ります。是非次の旅行はベトナムに決めてみてはいかがでしょうか。
参照元: ameblo.jp
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